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技能実習生のおすすめはミャンマー人!人気の理由と受け入れの注意点を解説

2024.06.30   2024.07.18

ミャンマー人の技能実習生は、人気が高く、受け入れ企業が増加しています。この記事では、ミャンマー人がおすすめの理由や国民性の特徴をまとめました。技能実習制度を検討している場合の参考にしてください。

ミャンマー人技能実習生が選ばれる理由


多くの企業で、ミャンマー人の技能実習生を受け入れています。ミャンマー人が選ばれる理由を紹介します。

・日本語学習に対する積極性が高い
・人柄が日本での技能実習に向いている
・失踪が少ない

日本語学習に対する積極性が高い

ミャンマー人は、日本語を積極的に学びます。母国語(公用語)であるビルマ語が、日本語の文法と類似していて、習得しやすいためです。

また、親日家が多く「日本が好きだから」という理由で日本語を学ぶ人もいます。

技能実習生とのコミュニケーションは、日本語となり、ある程度の日本語能力が必要です。
日本語学習への積極性が高いミャンマー人ならば、円滑なコミュニケーションが叶うでしょう。
日本語を教える手間が省けるのは、企業にとってメリットです。

人柄が日本での技能実習に向いている

ミャンマー人の人柄は、日本で仕事をするのに向いています。

真面目であり、親切、穏やかな性格が、日本人の性格と類似しているため、職場で馴染みやすいことが人気の理由です。

失踪が少ない

技能実習生を受け入れるとき、企業は「失踪問題」に不安を抱くかもしれません。技能実習生が失踪すると、罰則を科せられます。最悪の場合、3年間技能実習生の受け入れができません。

そこで、他の外国人と比較して失踪の少ないミャンマー人が、注目されています。
実際に、技能実習生の国籍で最も多い「ベトナム人」と「ミャンマー人」の失踪人数の割合を算出しました。(※)

 

技能実習生の全体数 失踪者 失踪者の割合
ベトナム人 9,170名 6,105名 66%
ミャンマー人 6,460名 347名 5%

 

ベトナム人の受け入れ人数の半分以上が失踪しているなか、失踪するミャンマー人はわずか5%です。
失踪問題を回避できる人材だからこそ、人気があります。

 

(※)以下資料をもとに2019年度の人数を対象として、割合を算出しています。国別の技能実習生数のデータが2019年以降ないため、最新の情報となります。
(参考元:法務省「出入国在留管理をめぐる近年の状況」)
(参考元:法務省「技能実習生の失踪者数の推移(平成25年~令和4年)」)

 

ただし、ミャンマー人だからといって、必ずしも失踪を避けられるわけではありません。
信頼できて真面目な人材を見極めて、採用する必要があります。知見のない状態で、人材を見極めたり受け入れたりするのは、非常に困難なため、信頼できる送り出し機関の利用は必須です。

 

ミャンマー人の受け入れなら、「ミャンマーブリッジ」にお任せください。面接や講習を重ね、能力が高く信頼できる人材だけを厳選しています。書類の作成からその後のサポートまで、一気通貫してお引き受けします。
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ミャンマーについて知ろう


技能実習生を受け入れる際、企業は彼らの文化や言語などを理解し、寄り添う必要があります。
ミャンマー人の宗教、食生活、平均年収などを知っておきましょう。

地理

ミャンマーは東南アジアの西部に位置し、以下が隣接国です。

 

・東:タイ・ラオス
・北東:中国
・北西:インド
・西:バングラデッシュ

広さは676,577. k㎡で、日本の約2倍です。

 

首都は、2006年に「ネピドー」へ移転しました。人口増加に伴い、「交通渋滞」「水道システムの不良」などインフラに問題が生じ、「ヤンゴン」から移転しています。

 

さらにミャンマーは、「熱帯性気候」で以下3つの季節があります。
・2月末〜5月中旬:暑季
・5月中旬〜10月:雨季
・10月〜2月:乾季

 

最も寒い季節でも、最低気温は13℃前後です。日本に入国して間もない場合は、冬の寒さに驚くかもしれません。
(参考元:外務省「ミャンマー連邦共和国」)

人口

ミャンマーの人口は、5,114万名です。人口は年々増加傾向であり、20年で約779万人増えています。

 

2001年 4,601万人
2021年 5,380万人

労働力となる若者が多く、国民の平均年齢は、日本より20歳も若いです。

日本人 48歳
ミャンマー人 27歳

 

ミャンマーでは多くの若い人材が、「給与水準の高い海外で働きたい」と思っています。
「技能実習生」や「特定技能外国人」として、日本での労働を希望する人も多いです。
(参考元:外務省「ミャンマー連邦共和国」)

 

言語

ミャンマー人は、ビルマ語を公用語として採用しています。
他民族国家ですが、7割のミャンマー人がビルマ語を使用しています。
ちなみに、ビルマ語と日本語は、以下のとおり文法の関係性が深く覚えやすい傾向です。

 

・構成が「主語」→「目的語」→「述語」
・「助詞」がある
・「丁寧語」がある
・動詞や形容詞に語形変化がある(「行く」「行きたい」「行った」など)
(参考元:岡山大学 国際部 国際企画課「ミャンマーよもやまばなし」)

 

宗教

9割のミャンマー人が、仏教を信仰しています。日本人も仏教徒ですが、ミャンマー人は以下のとおり熱心に信仰しています。

 

・毎日瞑想する
・毎日参拝する
・戒律を遵守する
・日常的に托鉢(たくはつ)を行う

 

毎日のように「托鉢」をおこなうのも、特徴です。「托鉢(たくはつ)」とは、小鉢を抱えた修行僧が各家の前へ訪ね、食べ物や金銭のお布施を呼びかけることです。
ミャンマーでは、出家すると労働を行いません。修行僧たちは、生計を立てるために、信徒や社会の人々から食物や必要な物資をもらいます。

 

ミャンマー人の約9割が、日常的に托鉢で寄付をしているようです。
(参考元:浄土真宗本願寺派 天真寺「ミャンマーの托鉢事情」)

 

食べ物

ミャンマーは多民族国家であり、食文化が多彩です。郷土料理から、日本食に影響を受けたものまで、多種多様な料理があります。
主食はお米のため、日本食に対しての抵抗が少ないかもしれません。

 

また、以下の料理は、ミャンマーでよく食べられています。
・ミャンマー風カレー:肉や魚、野菜などを、油の多いカレーのペーストで煮込んだ料理
・モヒンガー:ほぐしたナマズの身を煮込んだスープを、米の麺にかける料理
・オンノゥカオスエ:ココナツミルクで煮込んだ鶏肉を、小麦麺にかける料理

 

平均収入

ミャンマーで製造業として働いたときの平均月収は、「約1万2,000円」です。日本人の平均月収と比べると30倍ほどの開きがあります。
技能実習生の出身国として最も多く、ベトナムの平均月収と比較しても少ないです。

 

ミャンマー人 1.2万円
日本人 33万円
ベトナム人 2.7万円

 

ただしミャンマーでは、国民の半分以上が農業従事者です。実際には、多くの国民がもっと少ない月収だと予想できます。
例として、ミャンマーの最低賃金「日給320円」で月収を換算すると「6,400円」です。

 

日本で5〜6年働けば、ミャンマーでの生涯年収を稼げることになります。月収の開きが大きい影響から、日本での労働を望むミャンマー人が多いです。
(参考元:日本貿易振興機構「2022年度 アジア大洋州・日本投資関連コスト比較調査(2023年3月)」)

 

技能実習生への政変の影響


2021年2月1日、ミャンマーでクーデターが起こりました。この政変と、新型コロナウイルスの影響で、1年間の経済成長率が-18%となり、国民は大きな打撃を受けています。失業者は一時期200万人を超えて、国外に仕事を求める動きが高まりました。当時の混乱がおさまった今でも、政変の影響は続き、生活の困窮に苦しむミャンマー人も多いです。

 

現在でも、多くの若者が「技能実習生」や「特定技能外国人」として、日本で働くことを望んでいます。

 

実際に、政変の混乱がおさまり、自由に来日できるようになった2022年から、日本ではミャンマー人が増加しています。在留ミャンマー人の増加率を解説すると、以下のとおりです。

 

2022年 56,239名
2023年 86,546人

 

1年間で3万人も増加していることがわかります。
(参考元:出入国在留管理庁「令和3年末現在における在留外国人数について」)

ミャンマー人の国民性


ミャンマー人の国民性は、日本人と相性がよく、技能実習に向いています。ただし、業種や業態によっては、不向きな場合があるかもしれません。
ミャンマー人の国民性を解説するため、貴社の業務に適した人材かを確認しましょう。

親日的

ミャンマー人の多くは、親日家です。その理由は、次のとおりです。

 

・日本のアニメや漫画などがミャンマー国内で浸透している
・日本はミャンマーへ経済的な援助をしている

 

日本のアニメ、漫画は、ミャンマー国内でも人気が高いです。それにより、日本に対して親しみを持つミャンマー人も少なくありません。
他にも、日本はミャンマーへ経済的な支援を提供しています。鉄道や水道など、インフラの整備は、日本の援助があり、成り立っています。

温和で穏やか

ミャンマー人は、熱心な仏教徒です。仏教の戒律を守りながら暮らしています。仏教の教えが国民の性格に浸透しているため、温和で穏やかな人が多いです。

 

人を傷つけたり、妬み僻みの感情を抱いたりしないため、仲違いやトラブルも少ないでしょう。職場でも、相手を思いやり周囲の人と良好な関係を築けるケースが多いです。

家族を大切にする文化

ミャンマー人は、家族とのつながりを大切にします。親戚も交え、二世帯、三世帯で暮らしているケースも多いです。

 

日本で働くミャンマー人も「家族へ仕送りしたい」という理由から働いています。

 

日本で就労予定のミャンマー人へ「家族へいくら仕送りしたいか」をアンケートした結果では、65%が「8万円以上」、30%が「5〜8万円」と回答しました。

(引用元:日本貿易振興機構「日本での就業と生活に対するミャンマー人材の考え方や価値観について」)

 

彼らには、事前に平均初任給が16万円だと伝えています。稼いだ額の半分以上を、家族へ送りたいと考えているようです。この結果からも、家族を大切にする様子が伺えます。

目上を敬う習慣

仏教の教えでは「目上の人を敬う重要性」が説かれています。
その教えに従い、ミャンマーでは幼い子どもにも、「目上の人に敬意を持つこと」を教えているのが特徴です。

 

「自分よりも豊富な知見があることから、尊敬して謙虚な態度を取らなくてはいけない」という考えを大切にしています。
この国民性は、年功序列や縦社会の風習が強い、日本の職場に適応しやすいかもしれません。

 

その他にも、ミャンマー人は、多くのことを経験した年配者へも、敬意を持って接します。そして、「現世で徳を積む」という仏教思想から、体の不自由な年配者を助けることは「徳を積めること」だとされています。
これにより、ミャンマー人からは、介護職の人気が高いです。

 

次の記事では、介護業界でミャンマー人の受け入れが進む現状を解説しています。

外国人介護福祉士が急増中!人材不足の介護業界にミャンマー人がおすすめの理由とは?

叱られ慣れていない

ミャンマー人は、叱られ慣れていないことが多いです。温和で穏やかな性格のため、他人を激しく叱りつけることはしません。人を叱ったり、叱られたりする風習が、ミャンマーにはないのです。

 

これにより、他人がいるなかで、大きな声で注意を促してしまうと、「尊厳を傷つけられた」と感じる場合もあります。

さみしがり屋が多い

多くのミャンマー人は、さみしがり屋です。これには、家族やコミュニティとのつながりを大切にする国民性が関係しています。
また、他人が孤独を感じている場合には、積極的に手を差し伸べて一緒に過ごす習性もあります。

 

知り合いがいない日本での生活は、大きなギャップと寂しさを感じてしまうかもしれません。

ミャンマー人技能実習生の特徴


日本で働く、ミャンマー人技能実習生の特徴を解説します。ミャンマー人を受け入れる際の参考にしてください。

高い日本語能力

ミャンマー人の技能実習生は、高い日本語能力により、円滑にコミュニケーションを取れます。その理由は、次のとおりです。

 

・ミャンマー人にとって日本語は習得しやすい
・月収の高さがモチベーションとなり熱心に日本語を学ぶ

 

前述のとおり、日本語は、ミャンマー人にとって習得しやすい言語です。2023年7月2日に実施された日本語能力試験では、ミャンマー人の応募者が10万人を超えました。実際に学ぶ人材が多いとわかります。

 

また、5〜6年でミャンマーでの生涯年収を稼げてしまうほど、日本とミャンマーの給与水準には大きな違いがあります。月収の高さは、日本語を学ぶモチベーションにつながるでしょう。

 

これにより、ミャンマー人技能実習生の日本語能力は高く、コミュニケーションを取りやすいといえます。

上司を敬う

目上の人を敬う国民性から、もちろん職場では上司のことを敬います。

 

上司からの指示を素直に聞き入れて、指示に従いながら真面目に仕事をする技能実習生が多いようです。

高いホスピタリティ

ミャンマー人は、「現世で徳を積む」という仏教思想から、「人を救いたい」という気持ちが強いです。
このホスピタリティの高さは、技能実習生として働くときに大きく役立つでしょう。

 

とくに以下の職種で、ミャンマー人技能実習生によるホスピタリティの高さが評価されています。

 

・介護職
・宿泊業
・外食業

ミャンマー人技能実習生を受け入れる際の注意点


ミャンマー人は日本の職場と親和性が高いです。ただ、日本人と国民性に違いがあるため、彼らのことを深く理解したうえでの指導が求められます。
ミャンマー人を受け入れるときの注意点や接するときのポイントをまとめました。

指導方法に注意すること<h/3>
指導方法には、十分な注意が必要です。ミャンマー人は、人前で叱られることに慣れていません。
人前でミスを指摘したり、強い口調で注意を促したりは、避けましょう。「尊厳を傷つけられた」と捉え、仕事のモチベーション低下につながりかねません。最悪の場合、「失踪」してしまうおそれもあるでしょう。

具体的な指導のポイントは、以下のとおりです。

 

・他人から見られない個室に呼ぶ
・強い口調ではなく、丁寧に教える
・なぜ注意したのか、その理由も伝える

 

これらを押さえたうえで、技能実習生を育成しましょう。

私生活のフォロー

ミャンマーと日本の文化は大きく異なります。家族や周囲とのつながりを大切にするミャンマー人にとって、日本での生活は、不安と寂しさを抱えるものです。

 

ミャンマー人の不安を軽減できるよう、私生活をフォローしてあげましょう。
具体的には、次のサポートを推奨します。

 

・出入国時の送迎
・住む場所の提供
・携帯電話や水道ガス電気などの契約補助
・役所での手続きの同行・補助
・日本のマナーや交通ルール等の説明
・地域住民との交流の促進
・職場での交流会の開催
など

意見を聞く際は個別に

技能実習生から意見を聞くときには、個別に対応してあげましょう。
日本語能力が高いとはいえ、日本人ほどの言語化能力や、理解力はありません。

 

彼らの気持ちや意見をしっかり聞いてあげるためにも、個別に対応しましょう。落ち着いて意見を言える環境を用意することで、信頼関係も深まります。

仕事の量を調節する

技能実習生の目的は、人手不足の解消ではなく、開発途上国への技能移転です。人手が足りないからといって、無理な仕事量を割り振るのはやめましょう。
無理のない仕事量に調整することで、失踪トラブルも回避できます。

技能実習生は大切な人材であり、決して奴隷ではありません。次の記事も合わせて確認して理解を深めましょう。
技能実習生は奴隷ではない!失踪などのトラブル回避に必要な外国人雇用の心構え

曖昧な表現を避ける

日本語には、微妙な言い回しが多いです。日本人でも、解釈に迷うときがあるでしょう。
具体例として以下の場面では、外国人でなくても、混乱します。

 

技能実習生:「手伝っていいですか?」
上司:「いいです」
→「Yes」「No」どちらにも受け取れて混乱する

 

コミュニケーションを円滑にするためにも、具体的な表現を使いましょう。

まとめ


ミャンマー人の特徴を解説し、技能実習生として受け入れるときの魅力をまとめました。日本語能力の高さや、日本人と親和性の高い国民性から、ミャンマー人を注目している企業は多いです。

 

IT化が進むなか、ホスピタリティが求められる業種では、今後も人間による対応が求められます。仏教の教えを守り、ホスピタリティを大切にするミャンマー人は、今後ますますの活躍が期待されるでしょう。

 

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